のの日和♪

のんびり ゆるっと 朗らかに 〜気ままなおしゃべり日記〜

冬が始まる頃

今日は、立冬

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まるでカーペットのように

落ち葉が地面を覆う季節になると思い出す。

 

昔 むかし…

私のほっぺが紅かった頃の話 (*´ –`*)

 

  🍁  🍁  🍁

 

異性だけど、馬が合って

よく二人だけで 一緒に帰ったり遊んだりするような

仲の良い友達がいた。

秋の終わりのあの日の学校帰りも

いつも以上におしゃべりが弾んで

別れ難くなり、

もう暗くなりかけていたけど

公園に立ち寄った。

すべり台とブランコと砂場がぽつんとあるような

ありふれた小さな公園。

日中はそれなりに人々が集っているのだろうけど、

今は誰もいない公園。

大きな落葉樹の横のベンチに座って

話を続けていたが、

ふと 会話が途切れ・・・

何気なく 視線を落としたら

落ち葉がカーペットのように広がっていて

とても美しかった。

次の瞬間、なぜだか 勢いで

私は 彼に「好き」と告げてしまった。

 

実は、私は 彼のことが好きだった。

それに なんとなく…だけど、

彼も、私のことを好きなんじゃないかな?

とも思っていた。

冬の始まる 黄昏時。

木の葉が枝からこぼれ落ちるように

友達から恋人になりたい

淡く願っていた想いが言の葉となって

私の胸からこぼれ落ちてしまったのかもしれない。

 

私は「俺も…」という彼の返事を待っていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

でも、

彼は 困ったような顔をして

「ごめんね」

と言った。

 

私は、多分、

ううん、とか、気にしないで、とか

言ったと思うけど、

その後のことは よく覚えていない。

ただ 落ち葉を踏みしめた時の

乾いた音の印象だけが記憶に残っている。

 

後になって

彼が 私も知ってる女の子と付き合っていたという話を

共通の友達から聞いた。

 

その後、その彼とは

会えば あいさつしたりおしゃべりしたりしたけれど、

2人だけで帰ったり遊んだりすることは無くなった。

 

  🍁   🍁   🍁

 

冬が始まる頃、

切なく思い出す。

 

年月の経過とともに、

思い出は 若干 美化されながら。