今でこそ、
シュミノマスクをチクチク手縫いで作っちゃうような
✨シュフノカガミ✨になったけど( ̄▽ ̄)ゞ
↑まぁまぁ✋
言うだけなら罪はないってコトで、ビッグマウスもお許しを( ̄3 ̄)
学生時代は、家庭科〜特に 裁縫や調理などの実技実習が嫌いで、
例えば…被服製作の課題については、
ほぼほぼ 製作途中の作品を家に持ち帰り、
洋裁の得意な母に仕上げてもらって、
ちゃっかりやり過ごすような体たらくだった。
今日は、
そんな女子高生だったnonoちゃん!
キミは、一体 その家庭科実習の授業中は 何をしていたの?
って お話。
★
家庭科の裁縫実習は、普通教室ではなく被服室で行われる。
そこでの座席は 自由だったため、
いつも 私はいち早く移動して、教卓から死角になる席を確保していた。
その日も、いい感じの席をゲット。
私の近くの席も埋まっていく。
あの時の課題は…なんだったっけ?
自分で縫ってないから覚えてないけど σ(^_^;)
多分、スカートだかブラウスだかを チクチク縫う時間だった。
さて。
授業が始まって、
先生がこの授業中に行うべき作業の説明をして、
では、個人作業開始〜!となってから。
もちろん、私は縫うフリだけしてて、
実際には、
近くの席の〜私と同じように縫うフリの得意な同級生たちとおしゃべりタイムの開始。
口火を切ったのは、
クラスのムードメーカーでもある体育会系女子の英子(仮名)
・・・念のため✋
以下のやりとりは、全て小声で、先生の目を盗んで行っております( ̄p ̄)
「ねえねえ、この間 部活の先輩から ウチの学校の最恐怪談 聞いちゃった〜」
ちなみに、私の通ってた女子校は そこそこ歴史ある伝統校。
由緒ある建造物があったり天然記念物らしき樹木が生えてたりするような ボロい レトロな学校である。
ゆえに、いわゆる“学校の七不思議“も、そんな歴史と絡んで語られているせいか、7つのうち 2つ3つくらいは なにげに説得力ある話だったりもする。
英子の話も、そんな七不思議に類するもの?と、続きを促そうとしたら…
「英子!ちょっと〜 その話はダメだよ!」
英子と同じ部活所属の美衣子(仮名)がたしなめるように口を挟む。
「そっか… コレ、言っちゃダメな話だったね💦」
「だよ〜。だって、その話聞いた丸子(仮名)、後でめっちゃ大変だったじゃん」
「だね💧そうだった、そうだった。ごめん。この話は 禁忌だったね…」
そんな英子と美以子の思わせぶりなやりとりを聞いてた私とおっとり系女子の椎子(仮名)、
そんな面白そうな語りを聞かずに過ごすなんて 納得できるわけないよね。
「なになに〜? 気になる〜! 聞きたーーい(≧∇≦)」
「え〜〜 聞きたい? どうしようかなぁ( ´△`)」
あくまで小声での押し問答ののち、
英子が語り始めた。
昔…太平洋戦争真っ最中の頃、幸子さんと宗くんという恋人同士の二人がいました。
二人はとても愛し合っていましたが、ある日、宗くんは出征することになりました。
宗くんは、いつも二人で会っていた松の木のところに幸子さんを呼び出し「必ず生きて帰ってくる。帰ってきたら、結婚しよう。この松の木の下でまた会おう」とプロポーズしたのでした。そして戦争へ。。。
幸子さんは宗くんの言葉を信じて、帰りを待ちました。やがて、戦争は終わりましたが、宗くんは帰ってきません。それでも、幸子さんは毎日あの松の木のところへ行って待ち続けました。
一年経って…風の便りに宗くんが戦死したと聞き、悲しみに暮れた幸子さんはあの松の木で首を吊ってしまいました。
ところが、宗くんは生きていたのです。戦争でボロボロになりながらも帰ってきたのです。
しかし、幸子さんはもう帰らぬ人となっていた。。。絶望した宗くんは、幸子さんの後を追うように同じ松の木で首を吊ったのでした。
その松の木が、ウチの学校にある…あの天然記念物の松の木なのです。 ーー終 ーー
聞き終わった私と椎子…微妙な表情に。
確かに 哀しい話だけど、
コレ、そんなに 言っちゃダメで 禁忌なほど 怖い話か?
すると、英子、神妙な顔つきで
「いやいや、実は、コレには続きがあって…」
「この話を聞いた人のところに、必ず宗くんの幽霊が出るの」
美以子も真剣な顔で、
「本当なんだよ。だから、丸子が・・・」
「だから、禁忌だ って言ったの」
〜〜は? 幽霊が出る、だなんて〜 まさかまさか( ̄w ̄)
私と椎子も、最初は 全く本気にしてなかった。
でも。
英子と美以子の真に迫った話を聞いてるうちに、
だんだん怖くなってきて…
椎子なんて半泣きになってきた…
もぉ〜 幽霊が出るようなとんでもない話、
なんだって聞いちゃったんだろ〜〜(T ^ T)
授業中なのに、プチパニック状態💦
「でも、大丈夫!」
美以子が 励ますように言った。
「宗くんの幽霊が出ないように、唱えるおまじないがあるの」
「マジ!?」「教えて!!!!!」
すがりつくような私と椎子に、
英子は 厳かな口調で。
「まず、二人の思い出の『松』と、
次に、二人は結婚できなかったのが無念なので それが叶うように 気持ちを込めて『叶う』と、
最後に、宗くんに向かって『宗』と唱えればいいの」
「さ、『松』と『叶う』と『宗』だよ。続けて唱えてみて」
もはや 裁縫なんてどうだっていい。
え?
いつだってどうでもよさそうじゃん?というツッコミは、この際、無視(`_´)ゞ
幽霊になんか、絶対絶対 会いたくないっ(>_<)
だから、私と椎子は真剣に唱えたよ。
「松、叶う、宗」「松、叶う、宗」・・・・・・・
・・・ん?
英子と美以子、なぜかニヤニヤ笑ってる??
「まつ、かなう、そう…」
あっっΣ(゚д゚lll( ゚д゚ノ)ノ
もちろん、nonoちゃん、その後
宗くんの幽霊を見ることは なかったよ( ̄〜 ̄)
まつ・かなう・そう
まつかなうそう
まっかなうそ
真っ赤な嘘
★
それから…高校2年生になったnonoちゃんは、
当然のごとく 松の木の宗くんの話を
後輩に語って聞かせましたとさ。
今でもウチの学校で語り継がれているのかなぁ?
だけど、
よいこの後輩は、
家庭科の時間は
家庭科のお勉強にちゃんと集中しようね♪
★
stay homeちゅ〜のせいか、
何かと 昔を思い返す機会が増えているなぁ〜(*´-`)
いつかのゴールデンウィーク。
こう見えて?!nonoちゃん、男の子の母なのよん。
今週のお題「カメラロールから1枚」