・・・んじゃないかなぁ〜
と、思う。
世界で最も美しい顔100人にもランクインする女性を娶ったお笑い芸人Wのスキャンダルが耳に新しいけど、
ある女芸人さんが 彼のことを
「良くも悪くも損得勘定で行動する人なので、
今回のスキャンダルには驚いている」
旨の発言をしたトコロにピピッと来た。
だいぶ前に読んだ作品なのだけど。
『不機嫌な果実』
林真理子氏による小説。
帯には "不倫小説の最高傑作"と書かれ、
何度かドラマや映画化されたお話なので、
ご存知の方もいるかな?
ざっくり言っちゃうと、
夫(と姑)に軽い不満を抱く女が
かつての交際相手や年下男と不倫に走るGESUな物語。
この主人公の女が
事あるごとに「損をしている」と言うのだ。
無論、客観的に見れば
はぁ?ナニ言っちゃってるの〜?( ´Д`)」レベルの「損」なのだけど、
幸不幸や損得の尺度は
相対的でありながら 主観的。
相対的なので、他人からの見え方に敏感で、
主観的なので、幸や得の到達点は天井知らず。
だから、
損得で物事を捉える傾向が強い人は、
どんなステージに立っても、
もっと違う道があったのでは?
もっと良くなるのでは?
もっと、もっと・・・
そんな風に
欲求不満の堂々巡りに嵌りやすいのではないかなぁ〜
と思うのよ。
もちろん、
その欲求不満がエネルギーとなって
社会的に成功を収めるケースもあるだろう。
でも、
『不機嫌な果実』の主人公のように
あるいは、この芸人Wのように
1つの欲求が叶っても
不満は解消されず、
また次々と・・・他を求めずにはいられない、
のかも?
とはいえ、
損得勘定は
誰しもが持ってる価値観。
「損してる」ではなく
「得してる」と思えるタイプだったら、
不満少なく生きていけるような気がする。
それにしても、
この小説の出版社が文春なのには、
めっちゃアイロニー感じちゃう( ̄w ̄)