ブロ友さんのまっちゃん id:matsudadada61 が
以前記事で紹介されてた
伊坂幸太郎氏の
『死神の精度』『死神の浮力』
私も読んでみました。
死神と人間ーー生と死
そんな題材の小説だったら、
重く、悲しい筆致になりそうなんだけど…
本作の主人公の千葉は、
「調査部」として
生真面目に自分の仕事をこなす
飄々としたリーマン的死神。
そんな設定からして
クールなユーモアが漂っており、
ミステリ仕立ての展開に
ページを繰る手も自然と汗ばんできます。
人の死を扱った物語ながら
読後は、穏やかな心持ちになれました。
ところで。
死神の千葉は100%の雨男。
彼が「仕事」のために人間界にいる期間中は
必ず雨が降り続くのです。
ここのところ、
ずっと雨続き…
そして、災害が続いています。
「人の死に意味はなく、価値はない」
とは、作中の千葉の言葉ですが
死神でない私には、逆説的に響きました。
人の生に意味はあり、価値がある。
亡くなった方々のご冥福をお祈りします。