のの日和♪

のんびり ゆるっと 朗らかに 〜気ままなおしゃべり日記〜

青空を見たことのない死神のお話

ブロ友さんのまっちゃん id:matsudadada61

以前記事で紹介されてた

伊坂幸太郎氏の

『死神の精度』『死神の浮力』

私も読んでみました。

f:id:nonorikka:20200710223349j:plain

死神と人間ーー生と死

そんな題材の小説だったら、

重く、悲しい筆致になりそうなんだけど…

本作の主人公の千葉は、

「調査部」として

生真面目に自分の仕事をこなす

飄々としたリーマン的死神。

そんな設定からし

クールなユーモアが漂っており、

ミステリ仕立ての展開に

ページを繰る手も自然と汗ばんできます。

人の死を扱った物語ながら

読後は、穏やかな心持ちになれました。

 

 

 

 

ところで。

死神の千葉は100%の雨男。

彼が「仕事」のために人間界にいる期間中は

必ず雨が降り続くのです。

 

ここのところ、

ずっと雨続き…

そして、災害が続いています。

 

「人の死に意味はなく、価値はない」

とは、作中の千葉の言葉ですが

死神でない私には、逆説的に響きました。

人の生に意味はあり、価値がある。

 

亡くなった方々のご冥福をお祈りします。