このモヤモヤたるや
梅雨時期に観るにふさわしい‥‥
映画を観てきました。
一つ目は、
『関心領域 The Zone Of Interest 』
二つ目は、
『missing ミッシング』
一言で言うなら
前者は、
"日常が非日常 "
後者が、
"非日常の日常 "
「ヒトラー万歳!」と
国民が叫んでいた時代のドイツ。
住んでいる所長家族の日常を
ただただ坦々と
ノンフィクションのように描いています。
けれど、
そこに
後世の私たちの知る
"アウシュヴィッツの現実"が
じわりと重なり
じとりと戦慄を覚えます。
現代日本。
子育て真っ最中で
小さな幸せと大変さが同居する
平凡な日常を送っていた
ごくごく普通の夫婦の
一人娘が、
ある日突然いなくなりました。
娘のいない非日常が
日常となってしまった
苦しみと哀しみを描いています。
✴︎
どちらの作品も、
重く苦しいし、
大きく物語が動くこともありません。
最後の最後まで
なんとか
希望を見出したいと観続けていましたが…
それはなかなか難儀でした。