そもそも
ザリガニって鳴かないらしいけど。
『ザリガニの鳴くところ』
何人かのブロ友さんが
レビューをあげていたこの作品、
私も視聴してみました。
湿地が舞台って言うし
映画のポスターも パッと見オカルトっぽい。。
と思って
なんとなく敬遠してたのだけど、
観始めたら
いい意味で期待を裏切られました。
【湿地帯で見つかった男性の変死体。被害者は、まちの人気者チェイスだった。容疑者として"湿地の娘"カイアが逮捕される。やがて 裁判が始まると、彼女の壮絶で切なくも逞しい人生が明らかになる。果たして事件の真相はー?】
私にとっても、まちの人々にとっても
【湿地】は、
文字通り 湿ってじめじめしてて暗くて汚いところ
というイメージ。
けれど、
映像の、カイアの目を通して見た【湿地】は、
美しく輝く自然と
逞しく豊かな生き物たちの安寧の地。
弱肉強食も窮鼠猫を噛むも自然の摂理で
カイアも、湿地の自然の一部である、と考えると
彼女の全ての行動が腑に落ちます。
カイア(とその兄)は
湿地を【ザリガニの鳴くところ】と呼びました。
私はまた
湿地を【鳥の解す(ほぐす)ところ】と感じました。
様々なことで傷つけられた
カイアの心を解してくれたのは湿地。
中でも【鳥】が 印象的でした。