のの日和♪

のんびり ゆるっと 朗らかに 〜気ままなおしゃべり日記〜

青い巨人と喪失の介護と愛玩人形

昨年、劇場で観ようかなぁ

〜と、思いつつ

タイミングが合わなくて見送った映画が

何本かありました。

そんな見逃し作品のレビューを

ブロ友さんのところで見かけると、

"やっぱ観たーーい(๑˃̵ᴗ˂̵)"ってキモチが

むくむくと湧いてきちゃいます。

 

そんなわけで 今回は、

はてなの破天荒ブロガーホントはジェントルでクレバーな

ブロ友さんのヒロさん(id:hiro0706chang)が

ブログで紹介されてた作品たちを

VODで観てみました。

 

BLUE GIANT

『ロストケア』

【映画】『ロストケア』 - ヒロの本棚

【映画・アニメ】『BLUE GIANT』~若きジャズマンたちの熱き魂の咆哮~ - ヒロの本棚



BLUE GIANT


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ジャズに魅了されテナーサックスを始めた主人公が、

世界一のジャズプレイヤーを目指す。

青春の情熱がほとばしる音楽アニメ。

 

(架空の)MC:nonoさん、いかがでしたか?

のの:いやー、アツイっす!

MC:ジャズを題材にしていますが、

   nonoさんジャズにはお詳しい?

のの:いえいえ、全然っす。

   でもアツイことは伝わりました❗️

MC:(苦笑しつつ)アツイ以外の感想はないのですかね?

のの:あ、

   昭和のテニススポ根漫画『エースをねらえ!』や、

   昭和の大河演劇漫画(令和の現在もまだ未完)

   『ガラスの仮面』を彷彿とさせましたよ‼️

MC:しょ、昭和??(ナニ言ってんの?コイツ…)

   いえ・・・ありがとうございました💦

   では、次の作品、いってみましょう〜

 

◯ ロストケア


www.youtube.com

心優しい介護士でありながら

42人の高齢者を殺めた男と

その彼を裁こうとする検事の対峙を、

介護現場の実情とともに描いた

社会派サスペンス。

 

MC:いかがでしたか?

のの:いやー、重かったです。。。

MC:42人を殺害した男、ということで

   これはnonoさんお好きなサイコパスのお話で?

のの:いや💦 サイコパスが好きなのは

   フィクション限定ですよ〜💦💦

   それに、これはサイコパスの話ではなく、

   現代日本の抱える

   現実というか

   問題というか

   悲壮というか

   穴というか

   闇というか……

MC:ううむ。。。

のの:もちろんフィクションで現実には無いな〜

   って部分もありますが…

   でも、他人事じゃないかも、と思いました。

 

MC:『BLUE GIANT』と『ロストケア

   だいぶ 振れ幅大きかったですね(⌒-⌒;

のの:ですねー

  BLUE GIANT』には日本の希望が 

  『ロストケア』には日本の絶望が感じられました。

   ヒロさん、

   鑑賞のきっかけをくださって

   ありがとうございました!

 

MC:nonoさん、

   せっかくなのでヒロさんやブロ友さんたちに

   おすすめの作品ってあります?

のの:そうですね〜

   この2作品とは違うジャンルで、

   ヒロさんもお好きな是枝作品なのですが、

  『万引き家族』や『怪物』とも違ったテイストの

   こちらの映画はいかがでしょう?

 

◯ 空気人形

以前『クラウド アトラス』を観たときに、

めっちゃ気になった女優さんがいました。

ネオソウル編での主人公で

機械っぽいのにめっちゃ愛らしかった

人工クローン:ソンミ役のペ・ドゥナさん。

韓国俳優をあまり知らないけど、

他の映画で見たことあるような?

〜と、記憶の糸をたぐったら…

あっ💡

ベイビー・ブローカー』の

男勝りで仏頂面で頑なな女刑事?!

いや、印象が全然違うよ〜別人でしょ。

と、自分にダメ出ししつつ調べたら…

やっぱりぺ・ドゥナさんだった(@_@)

えええええ〜

マジで〜〜?

カメレオ〜〜ン!!

 

是枝監督の『空気人形』(2009年)は、

そんなペ・ドゥナさんが、主人公です。


www.youtube.com

 

「心をもつことは、切ないことでした。」

"のぞみ"は、

空気人形〜いわゆるラブドール

科学的物理的には理由も原因も不明ですが

ある日、

心を持つことができ

自由に動けるようになりました。

そして、

"のぞみ"は 空気人形の自分と同じような

空虚を感じ取る人間たちと出会い・・・

 

のの:ふわふわしたファンタジーのような本作は、

   私が観たことある是枝作品とは

   ちょっと違う雰囲気です。

   でも、根底に流れる

  「生まれてくれてありがとう

   というテーマに、

   やはり是枝作品、と感じました。

   ぺ・ドゥナさんの

   容姿も仕草も本物の人形のような

   あどけなくぎこちない人形っぷりが秀逸で

   また、心を持ってから

   少しずつ変容していく様子も見事でした。

MC:こちらは

   カンヌ映画祭でも上映された作品でしたね。

   それでは、最後に

  『空気人形』の中から一節、

  「生命は」の詩をご覧になりながら

   おわかれいたしましょう〜

   サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ〜(´θ`)ノ

 

生命は

自分自身だけでは完結できないように

つくられているらしい

花も

めしべとおしべが揃っているだけでは

不充分で

虫や風が訪れて

めしべとおしべを仲立ちする

生命は

その中に欠如を抱き

それを他者から満たしてもらうのだ

              吉野 弘「生命は」より