"謎のミルフィーユ"が
何層もあるのです…
映画を観てきました。
直木賞作家 佐藤正午氏の
映像化不可能と言われた同名小説が原作。
藤原達也さんが主人公の小説家役に挑みました。
『鳩の撃退法』
あ、もちろん、
ベランダにしばしば鳩が来て糞害に悩まされてるのよね〜💧
なんとか撃退できないかしらん？
って、お話じゃありません。念のため〜(￣∇￣)ノ
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この男が書いた小説〜ウソ〜が現実になる。
というコピーよりも、
完成披露イベントで言ってた土屋太鳳ちゃんの言葉
"謎のミルフィーユ"が何層もあって…
という表現の方が、
私にはしっくりきました。
こういう映画にしては珍しく
ネタバレＯＫ、
結末を誰に話してもいい、
ってコトなのでガンガンいっちゃいます(๑˃̵ᴗ˂̵)g
お話は、
直木賞作家だけど近年は全く執筆してなくて 今は富山でデリヘルの運転手をしてるポンコツ主人公が、閏年の２月２９日に 偶然交流を持った人たちがいて、後に、実はその日が彼ら彼女らの(良くない)運命を辿る分岐点だったのですよ〜
ってつかみから始まる小説を執筆中の、直木賞作家だけど近年は全く執筆してなかった 高円寺のバーでバーテンダーしてる主人公の体験した？あるいは想像した？物語、です。
本作の醍醐味(謎解き)は、
ざっくりと 以下の２つだと思いました。
①現実のお話に小説(フィクションあるいはウソ)が
入れ子式に描かれているので、
どこが現実で何が嘘なのかを見抜く。
②主人公が偶然会話を交わした男の家族の神隠し事件と
主人公が知らずに摑まされた偽札事件と
主人公がなぜか狙われる羽目になった
都市伝説級の裏社会のドンが、
どのように繋がってるのかを推理する。
まず、
①の “現実と嘘を見抜く“の方は、
予告編のコピーに使われているほどだけど、
そもそも映画自体フィクションなのだから
「現実」も本当の現実ではなくてフィクションだし、
小説パートと現実パートというよりは
主人公の想像(推理)パートと映画上のリアルパートじゃん
と思いました。
一般的なミステリでは、
探偵役の謎解きがあって
リアルの真相が暴かれて(あるいはその逆もあり)
おしまい〜だけど、
本作では 結局、
リアルで起こってた事件の真相
〜神隠し一家の行方と偽札事件の顛末〜は
リアルでは種明かしされていないので、
あくまで主人公が推理したお話、でした。
だから、ぶっちゃけ
どこが現実で何が嘘なのかを判別する
ってのは
そんなに本作の本筋ではないよね？
と、個人的には思いました。
で、
その〜主人公の推理したお話が、
②な訳です。
それらの繋がりとは→
それこそ 些細な偶然が重なっていって…
めっちゃ端折って言うと、
神隠し事件と偽札事件は
裏社会のドンの掌中の事件で、
主人公が偶然にも関わっていたのでしたxxx
↑ま、物語あるあるですよね(￣w￣)
前半では、それらの”偶然”が
主人公や
映画を観てる私たちの方にとっては "謎"なので
土屋太鳳ちゃんの言ってた
"謎のミルフィーユ"
って表現がぴったり！と思ったのです。
でも、
中間地点では一見 無関係に見えた事件同士が
関わった人たちの性格や人間性も作用して
ある出来事がまた違う出来事に繋がっていき、
最後には主人公見立ての着地点に落ち着く展開は
面白かったです。
傍観者から見れば"偶然"
当事者にとっては"運命"
また『ピーター・パンとウエンディ』の
奇跡になぞられた部分などは
大仰だったけど、
案外 そこがじんわりきました。
最後に蛇足ですが。
超個人的には、
神隠し一家の方の
キーパーソン:ジャニーズの風間くん演じる
"裏社会のドンのバーの雇われ店長で本好きで家族思いの男性"
に、違和感を感じちゃいました。
というのも、
私の風間くんの役柄イメージが→
・地味だけど 爽やかで優しい男性
・地味で 真面目そうなんだけど裏のある男性
←朝の情報番組と金八先生の役柄のイメージバリバリです(笑)
えっと
なんていうかね〜
読書好きの優しい夫に 裏の顔がある
という設定だとしても、
風間くんが水商売の人に見えなくて。
水商売ましてや裏社会系やってる人の醸し出す
色っぽさとか危うさみたいなオーラが
見えてこなかったのですよね。。
むしろ、
藤原達也さんが風間くんの役でもよかったかも。
で、風間くんは、
神隠し妻の浮気相手の方が…
これまた彼のイメージとは全然違うし
ジャニーズ的にNGだろうけど(￣∇￣;
案外 "新境地"かも？
そうしたら、
nono推しの窪田正孝くんが、
主人公の小説家で♪(笑)
★はてブコメへのお返事★
3x10cm(id:sankairenzoku10cm)さん
テレビでＣＭやってますが、
ＣＭとも鳩ともあまり関係ないお話でした😁
ハマサンス(id:hamasansu)さん
タイトル、かなり変わってますよね。
映画のタイトルコールもラスト近くだったような気がします。
(違ってたら、ごめんです)
藤原竜也さん、大仰な芝居するキャラが似合う俳優さんです！
(褒め言葉です😆)
コピ(id:copinoheya)さん
鳩はフンのある所は安全と認識するのですか！😳
確かに、人間も安全な所じゃないと
トイレしたくないですものね…🤔
私も佐藤正午氏の小説、読んでみたくなってます。
ふつ映(id:singark071781)さん
公開初日だったけど人の少ない時間帯狙って行きました。
機会があったら、ぜひとも〜♪
ふつ映さんと本作の解釈を語り合ってみたいです😉
ブックマークしてくださったみなさま❣️
今回は(私としては)映画のレビューっぽく
書いたつもりだったのですが…
お読みいただきありがとうございました♫
